最近、ボールの回転解析システムが出てきて、話題になっていますね。少し前に発売されているミズノのバッティング用のスイング解析システムがどんなものなのか調べてみました。
スイングトレーサーとは
スイングトレーサーはバットのグリップエンドに取り付けて、スイングすることにより、いろいろなスイングのデータをとれるシステムです。計測したデータはスマホやタブレットに送られます。
バットスイング8項目を解析
スイング時間
スイング時間は、スイング開始から、ボールがバットに当たるまでの時間です。アベレージヒッターと長距離ヒッターなどのタイプでスイング時間が変わってきます。スイング時間が短ければそれだけ長い時間ボールを見ることができるため重要になってきます。
回転半径
スイング前半部分のコンパクトさを表す指標です。値が小さければスイングがコンパクトであることを示します。ドアスイングの選手は、回転半径が大きくなり、「ヘッドをコンパクトに走らせるように」あるいは「バットを身体に巻きつけるように」スイングする選手は、回転半径が小さくなります。
ヘッドスピード(MAX)
ヘッドスピード(インパクト時)
インパクト時のヘッドスピードを計ります。
ヘッド角度
インパクト時のバットの上下方向への傾きのことです。グリップよりヘッドが下にあれば角度はマイナスで表示されます。この数値はバットスイングの軌道面を反映するため、値がマイナスになるのは自然なことです。とりわけ、低めのボールを打撃する際には、大きくマイナスに傾きます。傾向として、右バッターなら、マイナス角度が大きい選手は右方向へ強い打球が飛びやすくなります。
インパクト加速度
バットがボールに当たる寸前のヘッドスピードの変化量のことで、通常は僅かですがスピードアップします。インパクト寸前には値が小さくなるのが理想的で、大きく振り遅れた場合はバットの加速度が大きな+値になることがあります。
ローリング
インパクト時のバット長軸周りの回転量を示す数値です。通常、バットはインパクトに向けてトップスピンしており、そのスピードが速いほど打球にバックスピンがかかりやすくなります。ローリングが速い選手の場合、弾道が低くても打球を遠くに飛ばすことができます。
スイング軌道
インパクトの寸前にバットヘッドが移動していた方向で、+値はアッパースイング方向へ、-値はダウンスイング方向へ動きながら、バットがボールを捉えていたことを示します。スイングの速さが同じ場合、ボールとバットが正面衝突する場合に最も強い打球がうまれます。浮き上がるように見えるストレートでも実際にはバッターの目の前を通る時には下向きに移動しています。つまり、強い打球をうむためにはスイング軌道がややアッパースイングになるタイミングでインパクトを迎えることが求められるといえるでしょう。
プレーヤー用とコーチ用のアプリがある
プレーヤー用
スイング測定
スイング時のバットの動き・軌道をアニメーションで確認することができる画面です。
視点を自由に動かせるので、どの角度からでも確認する事ができます。
比較
計測した自分のスイング情報を、過去の履歴やプロ選手の情報と比較することができる画面です。
目指すバッティングスタイルの選手と比較する事ができます。
素振り計測
打席選択後に目標回数または目標時間を設定して開始。目標に達したらアラームでお知らせします。
スイング毎にヘッドスピードを表示し、全スイング終了後にその平均値を表示します
スイング履歴
スイングの回数・速度・時間の履歴をグラフで確認する画面です。
過去のデータを確認することで、今の自分の調子を客観的に知ることができます。
コーチ用
選手一覧
コーチ用ではプレーヤー用の機能が使える他にチーム全体の計測データを閲覧することが可能です。
各選手のトレーニング状況も確認することができます。
コーチ用アプリで各選手のデータを見る際には、それぞれのスイングにコメントを入れることもできます。
スイング比較
選手同士の計測データが比較できる画面です。
その日に調子のいい選手が確認することもできます。
スイングトレーサーの評価
このスイングトレーサーは、スイング時間、回転半径、ヘッドスピード、ヘッド角度、インパクト加速度、ローリング、スイング軌道といろいろなスイングデータをとれるので、自分のスイングをデータで修正できるため、練習にも効果が出ると思います。アプリでコーチ用もありチームに一台あると選手の比較などもデータ管理できるので素晴らしい商品ですね。
ただこの機械を使うには本体+専用アタッチメント+月額の登録料がかかってしまいます。
月額980円からなのですが、やはり毎月料金のかかるシステムなのがマイナスになってしまいます。
今後ミズノさんには月額なしで使えるようにして頂きたいですね。
追記
2018年4月25日~サーバー使用料が無料になるようです。今までは月額料金がかかっていたので、導入に悩む方が多かったと思いますが、これからは無料になるので、使いやすくなりますね。